ネイティブアメリカンのためのカレンダーカタログ


「MARY LAURA'S SOUTHWESTERN ARTS」というカタログを知っていますか? アメリカ南西部の居留地に住むネイティブアメリカン(Navajo,Hopi,Zuni)の人々が作った、いわゆるインデアンジュエリーや、雑貨のカタログです。このカタログはちょっと変わっていて、ネイティブアメリカンの生活やアクセサリーなどが、カレンダーの写真として使われているのです。もちろんそこに写っている商品を通販で購入できます。カタログ発行は年に1回、秋のみ、1部12ドルとカタログとしては高めですが、カレンダーとして1年間飾っておくことができますし、部屋に掛けても違和感がないものに仕上がっています。ところで、なぜ、このような変わったカタログを制作しているのでしょうか。その理由をMARY LAURA自身が書いているので、その一部を引用します。

 『文化も歴史も人の心も豊かな世界』
今年は皆様に14世紀頃栄えた、ネイティブアメリカンの文化を見ていただけると思います。歴史ある古代文化と同時に、現在のアメリカ南西部居留地の人々の文化と商業をご理解いただけることを光栄に思います。(中略)ここは本当に世界の中でも素晴しい場所、文化も歴史も豊かな場所なのは確かです。でも、この自然美の背後には、他所から隔絶されたこの場所で、水道もなく、現代生活の設備の欠如、厳しい冬と夏の耐え難い暑さといった、許し難い現実があるのです。私たちが日常当然と考えている現代生活の快適さは、ここに住む人々にとってはまだまだ贅沢とみなされているのです。さて、贈り物をすることは私たちの生活の中で大切、かつ必要なことです。

母親に、あるいは愛する人に、それはすべて贈り物を受け取る特別な理由があってのことです。でも、覚えておいて下さい。このカタログの作品を贈り物にすることは、2つの贈り物をあげる意味があるのです。愛する人への贈り物と、ネイティブアメリカンの職人に自分の作品を売るためのチャンスをあげるという贈り物。古代 ネイティブアメリカンの精神を持って、世界中に愛と友好のメッセージを広げるお手伝いをさせていただければ、うれしく思います。
『あなたの人生が素晴しさにあふれていますように』
MARY LAURA

長い引用になりましたが、このカタログのコンセプトがわかってもらえましたか。北海道に住んでいると、先住民族や少数民族のことを考えさせられる機会がよくあります。普段はほとんど意識しませんが、道内各地にある観光用のアイヌ村や、クマ牧場、お土産屋に行くと、少々、暗い気分になってしまいます。もちろん、そうじゃない先住民族や少数民族関係の博物館や記念館も各地にあって、そこでは自分達の祖先がなにをしてきたのかがわかって勉強になります。話が少しズレましたが、このカタログからも同じようなことを考えさせられるのです。私にとって、このカレンダーカタログは、 請求しなくても次々送られてくる他の通販カタログとは、ちょっと違った気持ちになります。まして日本の通販会社が、同じようなコンセプトでカタログを出すなんてことはことは、まず考えられませんね。

最近、若い人のあいだでシルバーやターコイズのアクセサリーが流行っています。どうせ買うのなら、こういうカタログを使って本物を個人輸入すればいいのに、と思います。ユタ、コロラド、アリゾナ、ニューメキシコの4州にまたがる居留地が、どんなに厳しい土地なのか想像もつきませんが、きっと、荒涼とした砂漠地帯なのでしょう。そこに暮らすネイティブアメリカンのためにわずかでも手助けができるのなら、12ドル払ってカレンダーを部屋に掛けてみるのも、ちょっと、いいですよね。ただファッションとして、インディアンジュエリーを身に付けるのではなく、たまには、このカレンダーカタログを眺めて、ネイティブアメリカンの人々が置かれている状況などを考えるのも、いいんじゃないかと思います。なお、日本からのカタログ請求先FAX番号は、通話料無料の国際フリーダイアルです。

「MARY LAURA'S SOUTHWESTERN ARTS」
FAX : 0031-11-4071(このままダイヤルしてOK)
$12.00



 

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