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L.L.ビーンは高い?
日本進出をしている海外通販会社のなかで常にリードしてきたL.L.ビーン。94年以前から日本語オーダーフォームの添付、95年に日本事務所設立・注文受け付け、97年には日本語カタログの配布といち早く進めてきました。
日本でのサービス向上とともに、売り上げも好調。現在、150カ国からオーダーを受けていて、日本の売り上げはアメリカに次いで2位。一方、L.L.ビーンではこのサービスコストを価格に転嫁してきたのは有名な話です。日本事務所で注文を受け付けるようになってから、日本とアメリカの二重価格が判明。アメリカよりも10%高い日本価格を設定しました。長い間利用していたL.L.ビーン・ファンからは不満の声が高まっていきました。
ファンから文句がでようと、英語のハンディをなくしたことにより売り上げが伸びたことは事実。今年後半からREI、コールドウォーター・クリークも日本語カタログを配布。来年にはヴィクトリアズ・シークレットも追随することになっています。今後も日本語カタログは増えていくでしょう。日本語カタログになれば、そのコストは私たちに転嫁されます。L.L.ビーンの価格推移を調べてみることは、私たち消費者にとっても参考になるといえるでしょう。
その前に、L.L.ビーンのクリスマス号に掲載されていたまったく商品2つを扱っていた「REAL GOODS」というギフトカタログと値段の比較をしてみましょう。その商品とはL.L.ビーン232ページ掲載のリンゴの芯抜きから皮むき、スライスのでできる「Yankee Apple-Peeling Gizmo」、ハンドルをまわすとポップコーンができる「Popcorn Popper」がこれ。前者はL.L.ビーンでは32.25ドル、REAL GOODSでは39.95ドル、後者はそれぞれ33.50ドル、34.95ドルでした。REAL GOODSが高いのかわかりませんが、意外とL.L.ビーンは高くないという印象です。
余談になりますが、REAL GOODSでは、「Yankee Apple-Peeling Gizmo」と別売りでプロセッサー・キットを12.95ドル販売していました。これをつけると芯抜き、皮むきをしないようにするもの。芯のないジャガイモ、タマネギにも使えて汎用性が高まるというわけです。
本題に戻って、96年と97年のクリスマス号の看板商品を中心に値段を比較してみることにしましょう。
Bean Boots(Original、メンズ6インチ)77.25ドルで同じ
Tote Bags(Large、Open-Top)23.50ドルで同じ
Field Coats(Primaloft-Insulated、メンズ)133.25ドル→138.75ドル
Men's Double L Jeans(Classic Fit)33.50ドル→35.75ドル
New England Breakfast Tote(トートバッグのなかにメープルシロップなど入ったもの)49.00ドル→54.50ドル
Yankee Apple-Peeling Gizmo 32.50ドルで同じ
97年に日本語カタログに移行して、少なくても翻訳費(雑誌などでは翻訳したあとにライターがリライトすることはよくある)は余計にかかるようになったわけですが、そのコストをすべての商品に転嫁しているわけではないようです。ブーツ、トートバッグのような看板商品は価格維持、商品によって値上率を微妙に変えているのがわかります。
ちょうどこの機会だからと、私が海外通販を始めた94年のクリスマス号もひっぱり出して、調べてみました。この当時は日本語オーダーフォームだけは入ってしましたが、注文はアメリカにしていました。
Bean Boots(Original、メンズ6インチ)64ドル
Tote Bags(Large、Open-Top)19.50ドル
Field Coats(Primaloft-Insulated、メンズ)120ドル
Men's Double L Jeans(Classic Fit)26.50ドル
New England Breakfast Tote 39.95ドル
96年と比較してみると全体平均20%ぐらいアップ。日本事務所で注文受け付けをしてから10%ずつ上がっている計算になります。このときに全体に値上げてしているためか、日本語カタログを制作後は、消費者にバレないように商品によって値上率を変えるという工夫が見られます。値上率は商品別のこれまでの売上げ、日本小売価格のデータが元になって設定されているのでしょう。
ところで、日本事務所ができてよくなったことといえば、子ども服の取り扱いが増えたこと。L.L.ビーンは日本市場を重要視した戦略をとってきました。ユーザーからの子ども服の要望が強ければ、それに応えてきたはずです。実際、キッズのページは年々増えています。
キッズは大人でも、普通体系で170センチぐらいであれば十分着ることができる。L.L.ビーンの大ファンならば、キッズを購入して安く済ませることも可能になったのです。

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